腰椎分離症に多い「片側分離症」

腰椎分離症に多い「片側分離症」

片側分離症という症状をご存知でしょうか。実はこれは、腰椎分離症の全患者のうち、2~3割を占めます。どちらか一方だけが骨折していて、もう一方は正常な状態をさします。そのため、両側分離症に比べると安定性がよく、しかも骨癒合が得られやすいのが特徴です。そして、腰椎すべり症に見られる骨のずれも生じにくくなります。
ただし、スポーツ選手の場合、まったく別になります。一方が骨折していることによって運動中に反対側のストレスは実に10倍以上に上昇するとのこと。したがって、片側分離症を持つスポーツ選手に強い腰痛が生じると、反対側の腰椎分離症が発生したかもしれませし、あるいは椎弓根が骨折している可能性すら考慮しなければいけないことになります。
片側分離症が疑われる場合であっても、MRIとCTが非常に有用です。片側分離症の対側をしっかり調べて見極める必要があります。ほぼすべての症例においてコルセット装着とスポーツの休止によって椎弓根骨折の骨癒合が得られたという報告もあります。
もし、片側だけ痛むけれども全体的な腰痛ではない場合、この片側分離症の疑いがあります。どちらにしろ、腰椎分離症の疑いがあるからには早めに医師にかかることが大事です。