腰椎分離症の病態生理

腰椎分離症の病態生理

腰椎分離症は、腰椎の後方要素にあたる“椎弓”に骨性の連続性が失われた場合に分離があるといわれています。通常、関節突起間に発生します。そのため腰痛や下肢痛などの症状が出た場合に腰椎分離症と診断されます。また、この分離に伴った“すべり”を腰椎すべり症と呼びます。分離のないすべりと比べて、すべりの程度が大きいことがほとんとです。そして、腰椎分離症がX線検査によって発見されたとしても、まったく症状がないこともあり得ます。
そして、腰椎分離症の病因はというと、小児期に起こった椎弓の疲労骨折という後天的原因が現在は主流です。なぜならば、初期の腰椎分離症は治療によって癒合する、スポーツ選手に多いことなどからこのように推測されています。ただ一方、人種差が大きい、潜在性二分脊椎の合併が多い、同一家系発生例があることなどから先天的という考えも少なからず存在しています。
また、腰椎分離症の病態生理ついてですが、まず、腰椎の分離部へのストレスによる症状、分離部の瘢痕が神経根を圧迫するための症状(脊柱管狭窄症)、分離による腰椎の脆弱化による椎間板や椎間関節の変性から起こる症状などが考えられます。前者は若者に多く見られ、中高年になると後者の2つの症状が多いのも特徴です。そして、腰椎分離症の約9割は第5腰椎に発生します。