腰椎分離症と医療用コルセットを使用する際の注意点

腰椎分離症と医療用コルセットを使用する際の注意点

腰椎分離症は、腰椎の後方にある椎弓と呼ばれる骨が分離した状態のことで、一般的には成長期のスポーツ児童や選手に多く見られる症状です。成長過程で、骨の成長が完了していない場合は、運動時にかかった負荷によって骨の成長が阻害されたり、骨端線が分離したまま骨化して分離症になっているケースと、骨化した椎弓が疲労骨折を起こしているケースに大きく分かれます。

腰椎分離症はMRIで確認することができますが、完全に分離していればレントゲン検査でも簡単に確認できます。また検査の結果、椎弓が分離している人でも、腰痛を全く自覚していないで、そのままスポーツを続けているケースも非常に多く見られます。特にプロスポーツ選手には、検査をしてみると腰椎分離症が認められることが多いのですが、腰痛によって競技から離脱せざるを得なかったということが少ないという調査結果もあります。そのため、たとえ腰椎分離症と診断されても、即、競技を続けられなくなるわけではありません。

ただし成長が完了していない子どもが腰椎分離症を示している場合は、椎弓が癒合するように治療をしておくことで、後年に分離症からすべり症に進行する確率を低くおさえることができます。腰椎すべり症に発展していくと、足に力が入らないなどの症状もでてきますので、将来もスポーツを続けるつもりでいるのなら、早期発見と癒合に向けた治療が大事です。

コルセットの費用は分納も可能

腰椎分離症の治療は、まず痛みを緩和させるために薬を投与し、一定期間スポーツを中止するように指導を受けることが多いでしょう。そして装具治療として、専用のコルセットを使用する場合もあります。

腰痛でコルセットを使った固定療法が用いられることが多いのは、椎間板ヘルニアとこの腰椎分離症です。腰椎分離症で固定療法を行う場合は癒合を目指した治療を進めることであり、本人や家族、そして指導者の方に同意を得て進めていきます。

コルセットを使用する場合、気になるのは装具費用でしょう。分離症の固定療法で使用されるコルセットは、オーダーメイドのものが多く、金額も数万円と高額です。医療用装具としてのコルセットに関しては、保険が適用されるのですが、一旦全額負担してコルセット代金を支払わなければなりません。つまり保険適用分のお金はあとから戻ってくるという流れです。

数万円の予定外の出費ということもあり、一度に払いきれない場合もあるでしょう。そのような場合は、装具販売業者に相談すれば大抵は分割して支払うことが可能ですから、事前に確認しておくと安心かと思います。

コルセットを外してからの注意点

分離症のコルセットは背筋や腹筋をフォローする設計になっていて、長期間装着していても筋力が極端に落ちないようなつくりになっています。ただし、実際長くコルセットをつけたままでは、筋肉が細くなり、腰椎を守る筋力を保持・強化するという面でマイナス要因となります。

固定療法の期間が終了したら、筋力強化を図っていく必要がありますが、筋力が低下した腰でいきなり無理な運動を行うと、再び腰痛を悪化させてしまうことになります。コルセットを外してスポーツ復帰する段階では、医師や指導者の指示に従って、運動を再開するように注意してください。