腰椎分離症の手術と顕微鏡を使用した除圧術について

腰椎分離症の手術と顕微鏡を使用した除圧術について

腰分離症は、スポーツなどの激しい練習などで起こる、後方椎弓の疲労骨折と考えられています。そのため、腰椎分離症は、成長期のスポーツ選手に見られる腰痛としてよく知られています。椎弓の疲労骨折ということですから、手術に至るケースも多いのでは思うかも知れませんが、分離症も、他の腰痛症と同じように、出来るだけ手術によらない保存療法で治療を進めるというのが一般的です。

しかし保存療法で症状がとれず、スポーツに支障をきたす場合や、レントゲン検査で、分離部分が徐々に広がって、すべり症を起こすリスクが高いと判断される場合は、手術治療が適用されます。

腰痛分離症の一般的な手術治療

腰椎分離症の手術は、患者がスポーツ選手である場合が多いので、筋肉への影響をできるだけ少なくし、腰椎への影響がでないように処置することが望ましいと言えます。そのため一般的には椎弓の分離部分に骨移植を行い、移植した骨をスクリュー・ワイヤーで固定し、骨癒合を図る修復術という方法が考えられます。
ただし、腰椎分離症の修復術後は、長期間の安静とリハビリが必要となりますので、短期間でのスポーツへの復帰はできないことを覚悟しておかなければなりません。

腰椎分離症の顕微鏡手術

このような修復術は、腰痛の手術のなかでも固定術と言われる部類になり、割と大掛かりな手術となりますが、最近では固定術によらない分離症の手術が行われるケースもあります。それが顕微鏡手術です。

腰椎分離症は椎弓の分離そのものから痛みが起こるのではなく、分離した部分が関節のように動くことで、その刺激によって骨が増えてくることから、その近くを走る神経根を圧迫して痛みを発しています。
顕微鏡手術は、神経根を圧迫している骨や軟骨を切除し、神経根を圧迫から開放させて痛みを取り除くことを目的に行う除圧術のひとつです。神経根除圧術は、症例によっては適さない場合もありますので、すべての分離症に適用出来る方法ではありませんが、大掛かりな固定術を行わなくて良い症例では、体への負担が少なくなり術後の復帰も早いことから、手術治療の選択肢として今後さらに検討されるべきものとなるでしょう。

なお顕微鏡による神経根除圧術は、腰椎分離すべり症にも有効な場合があります。