腰椎すべり症の原因とストレスについて

腰椎すべり症の原因とストレスについて

腰椎すべり症は、先天的にせ背骨の発育に問題のある方にみられる形成不全型の腰椎すべり症もありますが、多くは椎間板の変性による変性すべり症と、若い頃にハードにスポーツ活動をしていたことから分離症になり、分離部が癒合することなく成長して後年にすべり症となる分離すべり症がほとんどです。ただし分離症を発症した方がみんな分離すべり症になるわけではありませんので、厳密に言うと、椎弓の疲労骨折がすべり症の直接的な原因となるわけではありません。

その意味では変性すべり症も、分離すべり症も、長年の生活習慣のなかで腰への負荷が蓄積されておこる腰痛と考えると良いでしょう。

そしてこれも、近年の調査で明らかになっていることですが、画像検査によって椎骨にすべりが生じていると診断されても、痛みやしびれといった自覚症状があらわれない方も少なくありません。こうした事実があることの原因を考えると、椎骨にすべりが出ることですらその原因ではないのではと考えてしまいます。

体の痛みは、神経伝達物質を介して脳に伝わるわけですから、痛みを感じないような作用が神経に生じるのなら、同じ腰痛の原因を抱えていても痛みの感じ方は違ってくるはずですし、人によっては全く痛みを感じないという方もでてくるという理屈が成り立ちます。
実際海外では、重大な障害が腰椎に起きているのでなければ、大方の腰痛は自然治癒するという考え方がかなり浸透しています。そしてその鍵を握るのがストレスであるとする考えもかなり浸透しています。

いずれにしても腰椎すべり症によって手術に至るケースは少ないですから、病院で指示されていることを守りながらも、いっぽうで暮らしのなかで、心理的に負担になっていることがないか、冷静に考えてみること、そしてできることなら、そうしたストレスの原因と考えられることを取り除いてみる努力をすることも大事だといえるでしょう。

腰椎すべり症になったことは、生活のなかのストレスフルな事柄から、自分自身を開放させなさいとする知らせなのかも知れません。実際に長年寝たきりになるなど、ひどい腰痛に悩まされてきた方が、ペットを飼うようになったら腰痛が改善され、日常生活動作に困らなくなるぐらいまでに治った方もいるのですから、そのちがいがどこから来るものなのか考えてみる価値はあるでしょう。

腰痛以外のことで、不安や悩みを慢性的に抱えているとしたら、その改善にも目を向けてみてはいかがでしょうか。