腰椎分離症・腰椎すべり症の手術・・固定術

腰椎分離症・腰椎すべり症の手術・・固定術

様々な原因によって神経が圧迫され、激痛やしびれ、麻痺が日常生活を困難にし、保存療法での治療期間を経ても症状が改善しない、あるいは悪化した場合は、最終的に手術療法が選択肢となります。

手術療法は除圧といい、神経を圧迫している骨を切除することで、神経への圧力を取り除いて症状を緩和します。
除圧のみでは再発の可能性のある場合や、除圧したことで不安定になった脊椎に対しては、固定術を行います。

これは患者本人の骨盤などから骨をとって移植したり、プレートやスクリューなどの金属を入れて固定する手術の方法です。

腰椎固定術は腰痛をもとから治す根治治療で、移植した骨が完全にくっつき、絶えず大きな力の加わる腰椎を、長期的に安定させることができるようになるまでには、術後約6ヶ月間を要します。

1.後側方固定術(PLF)     
全身麻酔で行います。
腹臥位として、腰部を10~15cmほどの皮膚切開を行います。
脊髄を強く圧迫していない脊椎骨折などでは神経管の開放は行わず、脊髄神経が圧迫されている場合にのみ神経の入っている管を広げます。
金属の後方固定用インストルメントを用いて、脊椎を固定します。
骨折の程度が激しい場合はレントゲン透視下にて行います。
骨の移植を、脊椎の後側方に留置するため、このように呼ばれています。

2.後方侵入椎体間固定術(PLIF) 
全身麻酔下で行います。
腹臥位として、腰部を10~15cmほどの皮膚切開を行い顕微鏡を見ながら、神経の入っている管を広げます。
腰椎の後方から椎間板を取り除き、そこに自家骨や人工骨を挿入します。
腰椎すべり症や椎間関節が破壊されている場合には術後に不安定性が起こる可能性が高いので、椎体と呼ばれる背骨を固定します。このため腰椎後方椎体間固定術と呼ばれています。

1.2.どちらの手術も手術時間は1~2時間程度ですが、麻酔時間を合わせると3~4時間程度になります。
この手術での出血は200cc程度ですので、急激な貧血症状がない限り輸血の必要はありません。

脊髄脊椎外科では背中から手術することが多く、この手術体位を腹臥位と言います。
呼吸を楽に行い、そして術中の出血を最小限にする為に、全身麻酔時に腹圧がかからないように、4点で身体を支えます