腰椎分離症、年代ごとの骨癒合

腰椎分離症、年代ごとの骨癒合

腰椎分離症は、多くは若年者で激しいスポーツをする人が、脊椎の関節突起が疲労骨折により分離したものをいいます。
二次的に、脊椎の後方要素が不安定になり椎体が前方に変位したものを、脊椎すべり症といいます。
重症化すれば腰椎椎間板ヘルニアと同じく、神経根を圧迫して下肢痛が出現します。

10歳代の分離症であれば、分離部の骨癒合が期待できますので、まず腰椎軟性コルセットを装着して腰を安定し、患部を安静に保ちます。
定期的に単純X線写真で癒合状態の経過を観察していきます。
この場合のコルセットは市販の物ではなく、整形外科できちんと個人に合わせたコルセットを使用するのが効果的です。

ある程度の動きが制限されます。
例えば、学校の体育授業は許可されても、スポーツクラブの活動などは半年ほどは何らかの制限つきで許可されるか、時には禁止されることがあります。

しかしこの間においても、成長期の筋肉を鍛え、分離のある椎骨の脆弱さを補強しなければなりません。
そのためには腹筋、背筋が等しく鍛えらるようにトレーニングを行いましょう。

脊柱を過度に動かすことなく筋肉を鍛える方法としては
腹筋の強化・・・仰向け姿勢で膝を曲げたまま頭をもたげてへそを見る
背筋の強化・・・うつぶせになり頭が10cm程度上がるように背中を反らせる
などを、毎日それぞれ10回程度行うようにします。

20歳代を過ぎると、腰椎軟性コルセットを装着し腰部を安静に保っても分離部の骨癒合を得ることはとても難しくなります。
コルセットは腰痛を和らげることを主目的として用い、同時に薬物治療を行います。

中年以降では腰椎全体の変性変化が進むことで、分離したところもしだいに安定化し、腰痛は軽減します。
したがって多くの方が腰椎コルセットは不要となります。

分離症や分離すべり症により排泄障害や下肢のしびれ・痛みなどの神経根症状があり、保存的治療で効果がない場合には手術を行います。