腰椎すべり症の主な原因

腰椎すべり症の主な原因

腰椎は、通常では簡単にずれない構造になっています。
しかし、椎間板が異常を起こしたり、背骨の関節である椎間関節が潰れたりすると、第1から第5まである腰椎が正常な位置を維持できずに滑るような形でずれてしまいます。
これが腰椎すべり症です。

滑る方向によって、後ろに骨が滑ってずれる「後方すべり」と前方に滑ってずれる「前方すべり」があり、多いのは前方すべりです。

その原因に、大きく分けて3つあります。

【形成不全性すべり症】
先天的に背骨の発育に問題がある場合に起こります。
非常に稀なケースですが、発症年齢が若い場合はこの可能性が高くなります。

【分離すべり症】
腰椎分離が起きたことが原因で、腰椎が滑りを起こします。
腰椎分離症とは、椎弓の一部が割れて椎弓と椎体が分離(背骨の後ろと前の部分が離れ離れになった状態)する病気です。
分離によって椎体がすべりやすくなり、分離をきっかけに起こってしまうのが分離すべり症です。

【変性すべり症】
骨の分離を伴わないで、主に加齢などによる椎間板の変性が原因で起こるのが変性すべり症です。

一番多くみられるのは変性すべり症です。
変性すべり症は第1から第5腰椎の中で、第4腰椎に多く起こり、次に多いのは第5腰椎、第3腰椎です。

特に女性に多く発症し、50歳から60歳の女性に多くみられるようです。
女性に多い理由はその発症年齢から考えると、閉経による女性ホルモンの減少や骨粗しょう症の進行、及び加齢による腰椎の変形が原因ではないかと推測されていますが、詳しい原因は不明です。