腰痛分離症、アスリートがスポーツ復帰を目指すには

腰痛分離症、アスリートがスポーツ復帰を目指すには

腰痛分離症で初期分離の場合には基本的には骨癒合を目指し、スポーツなども長期にわたって中断することなく、保存治療で骨癒合は可能です。
しかし、分離が末期の場合、偽関節であってもはや骨癒合は期待できない状態となっています。

治療は症例に応じて方針を決定されるのは当然のことで、進行期の場合は症例の脊椎骨年齢を参考にすることが多いようです。

スポーツ選手の場合、症状を改善し再びスポーツを目指すのであれば、疼痛のある1~2週間は、体育の授業を含むすべてのスポーツ活動を休止する、Damen(ダーメン)コルセット(軟性装具で強固な支持性が得られ、主に圧迫骨折の患者に装着される)での局所安静を図り、腰痛を軽減することを目指します。

スポーツ中止とDamenコルセット装着で骨癒合が得られる場合もあり、主に腰椎伸展運動制限を中心に保存法を行います。
その後、体幹筋トレーニング、スポーツ復帰となるのが一般的です。

スポーツ活動休止から3から6ヶ月後のCT検査を行い、結果が良好であればスポーツ復帰が許可されます。

このスポーツ復帰の際に、伸展運動の制限だけを行う軟性腰仙帯を装着する指示を出す医師もいます。
この軟性腰仙帯は、背側を腰椎前弯にあわせたパットを用いるので、腰椎伸展のみを制限できる体幹装具で、装着感もなかなか好評のようです。

腰椎の伸展運動は、疼痛の大きな原因となります。
そのため、疼痛コントロールには腰椎分離症の患者のための腰椎伸展制限が重要です。
一方、腹側は柔らかい素材なので屈曲を制限しないのが一般的です。

軟性腰仙帯には、リハビリテーション医学の先進国スウェーデンが生んだ、アスリート用のスポーツサポーター「リーバンド」などがあり、多くにアスリートに支持されています。

だたし強い腰痛が続く場合はNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)の投与、ブロック療法も考えられます。

 腰椎分離症の腰痛は分離部と連絡した椎間関節の滑膜炎が主な原因といわれています。
そのため、分離部や椎間関節へのステロイド注入も有効のようです。

以上にあげた保存療法の効果はかなり高く、ほとんどの発育期の腰椎分離症患者はスポーツ現場への復帰ができています。