腰椎分離症手術「除圧術」

腰椎分離症手術「除圧術」

腰椎分離症は、身体の骨格がまだ定まっていない若年層が、激しいスポーツをすることによる疲労骨折が原因であると考えられています。

腰椎分離症は手術に及ぶケースは少なく、時間がかかっても保存療法でほとんどの場合症状はなくなり、中学生以下ですと骨癒合が期待できますので、スポーツ復帰も十分できることになります。

しかし保存療法で症状が回復せず、スポーツに支障をきたす場合や、レントゲン検査で、分離部分が徐々に広がって、すべり症を起こすリスクが高いと判断される場合は、手術治療が適用されます。

腰痛分離症の一般的な手術は固定術ですが、この場合、割と大掛かりな手術となり長期間の安静とリハビリが必要となりますので、スポーツ選手などは短期間でスポーツへの復帰はできないことになります。

その為、最近では固定術によらない、顕微鏡下除圧術という分離症の手術が行われるケースが増えてきています。

腰椎分離症は椎弓の分離そのものから痛みが起こるのではなく、分離した部分が関節のように動き、その刺激によって骨が増えてくるため、近くを走る神経根を圧迫して痛みを発しています。

腰椎分離症の除圧術は、神経根を圧迫している骨や軟骨を切除して、神経根を開放するというもので、ほとんどの痛みはこれでなくなります。

顕微鏡下除圧術は、視野が明るく且つ広いために、出血はごくわずかで済みますので、肉眼での手術より体への負担が少なくなります。

基本的に手術当日には歩行が可能となり、術後1日目からシャワーもできるようになりますので、想像していた手術のイメージとは違うはずです。
よって、社会復帰も以前にくらべて非常に早くなります。

病院によって違いはありますが、入院日数は平均一週間前後で、公的保険が適用されますので自己負担額は6万円ほどとなります。
ただしこれは、あくまでに顕微鏡下の除圧術の例であり、固定術が必要なケースでは入院日数も増えていきます。

ただし、顕微鏡下での神経根除圧術は、症例によっては適さない場合もありますので、すべての分離症に適用出来る方法ではありません。

それでも腰椎分離症は、若い年代に多くみられる腰痛症であり、できるだけ早くスポーツ活動に復帰できるように顕微鏡下での神経根除圧術の方針が検討されます。

固定術によって再発する可能性がおさえられますが、術後に可動範囲が狭くなることも考えられますので、固定術の実施については十分な検討がなされなければなりません。