腰椎変性すべり症

腰椎変性すべり症

脊椎の並びが前後方向へずれる状態をすべり症といいます。
すべり症には「形成不全性すべり症」「分離すべり症」「変性すべり症」3つの種類があります

「変性すべり症」は、椎弓の上下関節突起部分に断裂はみられず、特に椎間板や椎間関節の変性など加齢による変化によるものをといいます。

この変性すべり症は中年以降の女性によくみられ、第4番目と5番目の腰椎の間に認められることが多くなっています。

診断は、腰椎の「ずれ」については、X線検査で腰椎を前後に曲げた状態での撮影で、はっきりとした診断がつきます。
また、MRIによって神経の圧迫の程度がわかります。

すべり症の症状として、腰椎の不安定性に伴う腰痛と、すべりや不安定性に伴う靭帯の肥厚などにより、間歇跛行、坐骨神経痛など腰部脊柱管狭窄症の症状があります。

程度の軽い場合は、なるべく安静にして、コルセットを装着します。
痛みに対しては、消炎鎮痛剤で炎症を抑え痛みを軽くします。
消炎鎮痛剤で効果がなく、痛みが激しくなったときは神経ブロック注射を行います。

それでも効果がないときは手術が必要となります。
すべり症は、通常の腰部脊柱管狭窄症の病態に加え、腰椎の不安定の要素がありますので、神経を圧迫している脊椎の一部を切除する「除圧術」に加えて、すべりのある部分の脊椎間の動きを抑える「固定術」を追加する場合があります。