腰椎分離症の原因を「疲労骨折」であるとする理由

腰椎分離症の原因を「疲労骨折」であるとする理由

椎分離症および腰椎すべり症を患っている人の割合は、疫学的に見ると、全人口の6から8%といわれています。
これを日本人全体に当てはめるとなんと約1,000万人もの人々が腰椎分離症を発症していることになります。

そもそも腰椎分離症の病因は、先天奇形ではなくて後天的なもので、腰椎に負担がかかる運動の繰り返しで起こる疲労骨折であると云われています。

このことは胎児や新生児、および歩行したことのない人たちには分離が見られない事や、臨床報告などで裏付けられています。

また、腰椎分離症のCT像から経過を見ると、骨折の治癒過程で骨癒合するものと骨癒合せずに偽関節にいたるものがあり、これも腰椎分離症が先天奇形ではなく疲労骨折であることを示すといわれます。

さらに、疲労骨折である考えは、腰椎分離症がスポーツ選手に頻発する事実からも裏付けられます。
スポーツに関わっていない人の発生率が6から8%でも、スポーツ選手だと10から13%に上昇するといわれます。特に、器械体操やクラシックバレエなど体を後ろによく反るスポーツ選手で発生頻度が高いようです。

腰椎分離症の原因は明確には不明とされていますが、腰椎の運動において、伸展運動が腰椎分離症の発生に大きく関わると考えられてきました。さらに最近、伸展に加えて回旋運動によっても腰椎分離症を生じやすいことも明らかになりつつあります。