腰椎分離症、リハビリは焦らずに

腰椎分離症、リハビリは焦らずに

腰椎分離症は、第五腰椎部分に多く発生するもので、分離症とは言いながらも実際の現象は、一種の疲労骨折であると云えます。

腰椎分離症は、多くの場合、成長期に激しいスポーツ等をし過ぎたことが原因となるケースが多いのですが、分離した腰椎が癒合しないままだと、成人してから椎間板が不安定になり腰椎すべり症を引き起こしてしまうがあります。

腰椎が分離しても痛みを感じない事があるため、そのまま激しい運動を続けてしまう人もいます。
部活等でハードな運動を続けている場合は、腰の違和感には敏感になったほうが良いし、また、親や指導者も気をつけなければならない事です。

腰椎分離症は若年層であれば早期発見、早期治療(安静にしてコルセットなどの装具固定をすることが多い)で骨が癒合し、将来「腰椎すべり症」に発展する恐れがなくなる状態になります。

しかし腰椎分離症は若い人だけに発症するものではありません。
大人になってからの腰椎分離症は、骨癒合する可能性は低く、再発を繰り返すことが多々あります。
いずれにしても、肝心なことは分離症であることが分かったら、体幹に負担となるようなスポーツは、半年程度は行わないようにするなど、十分な安静期間をもつことが重要です。

分離した腰椎が癒合する可能性が低い成人の方の場合、腰椎分離症の治療・リハビリにはストレッチ等がよく採用されます。
ストレッチを行う場合も、自分流に勝手に行うのではなく、医師、整体師、トレーナーといった専門家の指導のもとで取り組むようにしないといけません。

またストレッチによるリハビリは、通常痛みが十分引いてからはじめるもので、復帰を焦って痛みが残っている状態で、無理にリハビリを進めていっては全くの逆効果になります。
時期についても専門家の指導に従わなくてはなりません。

腰椎分離症のストレッチでよく採用されるのが、うつ伏せになること、また、その状態から、お腹を落としたまま、腕立て伏せと同様の運動を何セットか繰り返すというものもあります。
うつ伏せになると腰に自然な湾曲が生まれるので、腰椎分離症ではうつ伏せになること自体がストレッチになります。
リハビリを始めたばかりの段階ではうつ伏せだけでもいいので、自宅でセルフストレッチとして行ってみてもいいでしょう。

分離症改善のためのストレッチには色々な方法があり、スポーツを再開しても良い時期等については、指導者によって意見が異なりますが、基本は「無理をしない事」であり、焦りは絶対に禁物なのです。

また分離症のリハビリでは、筋力の強化のためのエクササイズ等も行われ、筋力強化を正しく行うことで、スポーツへの復帰も近づいていきます。