腰椎分離症の再発予防に「ジャックナイフストレッチ」

腰椎分離症の再発予防に「ジャックナイフストレッチ」

スポーツ医学の第一人者である、帝京大学溝口病院整形外科の西良浩一先生は、腰痛予防、腰椎分離症の再発予防などの為に「ジャックナイフストレッチ」を推奨されています。

【ジャックナイフストレッチ】

拮抗筋の収縮を伴い、目的筋への相反抑制反射を利用することです。

と、何だかよく解らないのですが・・・
つまり、膝を伸ばす時に大腿四頭筋(ももの前側の筋肉)が収縮します。
その時に拮抗筋(筋肉運動の際に反対の動きをする筋肉のことで、この場合は膝を曲げる筋肉)であるハムストリングス(ももの裏側の筋肉)が緩まないと、膝を伸ばす時に抵抗がかかり、膝を伸ばすことが出来ません。
その為、関節の曲げ・伸ばしの動作では、拮抗筋(収縮する反対側の筋肉)が緩む仕組みになっています。これを相反抑制反射といいます。

西良浩一氏の理論では、下肢の硬さの原因は、大腿四頭筋と腿の後側の筋肉であるハムストリングスだとしています。
大腿四頭筋が硬くなると、後ろに腰を反らす動作をした時に、骨盤が後ろに回らないことから腰への負荷が大きくなります。
またハムストリングスが硬くなると、前傾姿勢をとった場合に、やはり腰への負担がかかるということです。

つまり、大腿四頭筋とハムストリングスの柔軟性が落ちてしまうと、体幹と腰椎の運動ができなくなり、腰に負担をかける動きになってしまうというわけです。

通常、筋肉は無理なストレッチングを行うと、痛みが出るため収縮し、上手くストレッチ出来ません。
しかし、相反抑制反射を利用すると痛みが出にくくなり、筋肉の収縮を抑えられる為、効果が高く関節可動域の増加も期待できるストレッチができるという事です。

ストレッチの格好が横から見ると、ジャックナイフの形に似ている為、西良浩一准教授がジャックナイフストレッチ理論と命名しました。

西良浩一氏准教授の「ジャックナイフストレッチ理論」をもとに、2011年の5月、「ネバータイトハムプレス」というストレッチ器具が発表されました。

腿の後ろの筋肉を弛緩させるためには、通常年単位の期間を必要としていますが、「ネバータイトハムプレス」を使用すると、短期間で筋肉の弛緩が可能になるそうです。
これは、腰椎分離症の予防やリハビリに画期的なストレッチマシンと云えるのではないでしょうか。