腰椎すべり症の原因

腰椎すべり症の原因

腰椎は、筋肉や強靭な靭帯に支えられて、通常は簡単にずれない構造になっています。
しかし、椎間板が加齢により変性したり、背骨の関節である椎間関節が潰れたりすると、第1から第5まである腰椎が正常な位置を維持できずに滑るような形でずれてしまいます。これが腰椎すべり症です。

滑る方向は、後ろに骨が滑ってずれる「後方すべり」と前方に滑ってずれる「前方すべり」の2つがあり、多いのは前方すべりです。

【原因】

1、先天性すべり症・・・先天的な骨の形成不全のために起こります。
若くしてすべり症になった場合は、この可能性が高くなりますが、非常に稀にしか起こりません

2、分離すべり症・・・腰椎分離症は、骨がまだ十分に成長しきっていない10歳代に激しいスポーツを行うことにより、関節突起間部に過度の負荷がかかり、上関節突起と下関節突起とが分離した状態をいいます。
即ち腰椎の突起部分が疲労骨折を起こして、腰椎分離症になります。

二次的に、脊椎の後方要素が不安定になり、椎体が前方に滑り出したものを、腰椎分離すべり症といいます

3、変性すべり症・・・骨の分離はなく、主に加齢による椎間板の変性が原因ですべりが起こったものです。

一番多いのは変性すべり症です。変性すべり症は、第4腰椎に多く起こり、次に多いのは第5腰椎です。

変性すべり症は、50歳から60歳代の中高年の女性に発症が多いのが特徴ですが、この理由として、その発症年齢から閉経による女性ホルモンの減少、骨粗しょう症の進行、及び腰椎の変形が原因ではないかと推測されています。