腰椎すべり症の症状

腰椎すべり症の症状

腰椎すべり症と診断された方の場合は、「慢性痛」に悩まされている中高年の方が殆どだと思います。

腰椎すべり症を引き起こす主な原因は、加齢による「靭帯組織の劣化」「椎間板の劣化」などで、「過負荷」によって引き起こされる急性の腰痛とは異なります。

「靭帯」「椎間板」は非常に柔軟性に優れ、またとても強固な組織ですが、加齢とともに、椎間板の水分や、靭帯の柔軟性は失われていきます。
その結果、若い丈夫な時には何でもなかった負荷が、徐々に「過負荷」となってしまうのです。

若い時なら靭帯が柔軟で強固な為、滑りもあくまで瞬間的ですぐに元に収まるのですが、加齢によって衰えた靭帯は、滑った椎体を引っ張り戻す柔軟性がない為、そのまま滑りっぱなしとなってしまうのです。

「痛み」は身体からのSOSといわれますが、腰椎すべり症の場合、個人差はあるものの、激しい痛みが伴わないことが多いようです。

「痛み」というより、もっと漠然とした感覚であって、「何となく腰が重い」「腰が重くて朝起きるのが辛い」といった違和感を感じる程度の状態のようです。

具体的は自覚症状として、椅子に長く座っていると腰のあたりがしびれた感じがする、立つときに痺れがある、どうも腰が重い、嫌な痛みで集中力が散漫になる・・・といったこともあるようです。

しかし、そうした状態が長く続くわけではないので、しばらくするとまた普通に生活できるようになってしまうのです。
その為、年齢的に仕方がない事としてしまい、積極的に医者の診断を仰ぐ機会を失い、結果、症状を慢性化させてしまう事になるのです。

また、すべり症が進行していくと脊柱管狭窄症を発症してしまう場合があります。

すべり症は椎骨が「滑りっぱなし」の状態にあります。
これは、24個の連なりあった椎骨の一部がずれてしまい、椎骨の中に走る神経の通り道「脊柱管」が歪んでしまうという事に繋がります。

この「脊柱管」が歪むことで、身体を後屈する際に滑っている椎骨の壁が神経に接触してしまい、神経痛が起こってしまいます。
これが「脊柱管狭窄症」と呼ばれる疾患です。

腰椎すべり症は、このような神経疾患に繋がる可能性が高いものなので、「年のせい」とすることなく、早めに医者の判断を仰ぐようにしましょう。