少年期に多い腰椎分離症

少年期に多い腰椎分離症

腰部にある5個の腰椎は、正常な場合、正面から見ると真っ直ぐに見え、横から見ると前方に弯曲しています。

そして、骨と骨の間にはクッションの役割をする椎間板があり、後方には左右に一対の椎間関節があります。

さらに、連なった脊椎には脊柱管という管が通っており、その中に神経が走っていて保護されています。

腰痛は、これらのどこかに障害が生じた時に起きることが多いのですが、年代によって起こりやすい疾患には違いがあります。

【少年期】

この頃は、骨が成長段階、いわば未発達で脆弱な場合があります。
活動が盛んな少年期では、腰をそらせたり、捻ったりしすぎることで疲労骨折を起こす事が多いのです。
この疲労骨折が所謂、腰椎分離症といわれるものです。

しかし、分離があっても必ずしも腰痛に見舞われるわけではないので、子供も親に訴えることがなく、見過ごされがちです。

この時期の分離は発見が早ければ、安静と柔らかいコルセットの装着などで、腰に負担をかけないようにすれば、分離した部分は癒合し元に戻ります。
中学生以上になると、厳重な治療を行っても完全な癒合が難しいのが現状です。

特に激しいスポーツを行なっている子供が、僅かな腰痛を訴えた場合には整形外科の診察を受ける必要があります。
分離はレントゲン写真ではっきりと判ります。

次に多いのが椎間板ヘルニアです。椎間板は軟骨が何層にも重なった繊維輪と、その中央に半液体の髄核、という二重構造になっています。

椎間板は血管のない組織であるため、栄養不良が原因で、衝撃に対してもろくなっていきます。
そのため、繊維輪に亀裂が入り、その隙間を押し上げるように髄核が移動し、後ろに走っている神経組織を圧迫してしまうことがあります。これが椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアは20歳を過ぎた成人に多く発症する疾患ですが、近年の生活状況の変化による栄養バランスの悪化などで、少年期の子供にも多くみられるようになっています。
安静にして保存療法を行う事で、徐々に改善してきますので無理をしないようにすることが必要です。

治療はスポーツを控え、安静を保つといった保存療法を中心に行います。