早期発見・早期治療

早期発見・早期治療

腰椎分離症とは、腰椎の関節突起間部で本来ならばつながっているべき部位なのですが、何らかの要因で骨の連続性が絶たれて分離してしまった状態の疾患です。

スポーツを行なう学童期に多く発症するのが特徴で、主に第5腰椎に分離が起こります。この少年期は骨の成長段階にあり、しっかりとした骨になっていない時期に、腰に外力が繰り返し加わる事で疲労骨折を起こしたという考えが一般的です。

分離症の診断はレントゲン検査でもいいのですが、CT検査が最も有用といわれます。
主な症状は腰痛ですが、急性の腰痛症のように激しい痛みがあるものではないので、運動していると腰痛だとわからないまま放置されることが多いのです。

問題は、放置したままで運動を続けるならば分離状態は改善されないという事です。
分離が発見され、運動を中止して早めにコルセットの装着をするならば、少年期であれば骨折した部分は癒合します。

もし、子どもが運動時に腰痛を訴えるようであれば、なるべく早く整形外科専門医を受診するようにして下さい。
放置していた場合、中学生以降になると骨癒合は殆ど期待できません。

分離症が放置された場合は、隣り合った腰椎との間の安定性が損なわれ、加齢とともに骨と骨との位置関係にずれが生じることがあります。これが「腰椎分離すべり症」です。

「すべり」がひどくなってくると、脊柱管狭窄症に発展し、下肢の痛みやしびれがあらわれてくるようになります。
悪化すると手術が必要となることもあります。

腰椎分離症は少年期において整形外科で適切な治療が行われると、予後は良好です。
早期発見・早期治療が大切です。