「圧迫骨折」による腰椎分離症

「圧迫骨折」による腰椎分離症

腰痛の原因として、「圧迫骨折」のような外傷によるものもあり、腰椎分離症の人にも「圧迫骨折」が見られるばあいがあります。

直接または間接的に必要以上に強い力が加わって、骨のつながりが途絶えてしまうことをいいます。
第11・第12胸椎、第1腰椎・第2腰椎に多く見られるようです。

完全につながりが絶たれる完全骨折と部分的に繋がっている不完全骨折に分けられます。
圧迫されることによって骨がつぶれてしまうということで、特に、骨粗しょう症で骨が弱くなっている人に起こりやすい骨折といえます。

例えば、70歳を超えて、しかも骨粗しょう症が進んでいると、転んだだけでも圧迫骨折しやすく、極端な場合、ただくしゃみをしただけで骨折してしまう人や、しりもちをつく程度の軽微な外力で圧迫骨折が起こることも頻繁にあります。

何度も圧迫骨折を繰り返したり、一度にいくつも骨折したりする人までいます。そして背骨が変形して曲がったり、身長が縮んだりする人もいるようです。

このように圧迫骨折は骨粗しょう症が原因で起こった場合、年齢的に骨が固まりにくく、通常の骨折のようには治らないケースが多くなります。
腰痛を感じたり、足にしびれが出る、動きにくいといった症状が出ることもあります。

圧迫骨折がおこってから時間が経過して固くなった状態(骨硬化した状態)になると、骨硬化して腰椎が安定し圧迫骨折自体の痛みは無くなります。
ただし、姿勢が前かがみになるので背筋に常にストレスが加わり、それによる筋・筋膜性腰痛を生じます。 

いったん圧迫骨折をすると、骨は元に戻らず、1、2ヶ月の安静が必要といわれています。
しかし、高齢者は我慢することが多く、現実的には安静が無理な場合もあり状態が悪化することが多いと云われています。

腰椎が圧迫骨折によって分離し、放置していると腰椎分離すべり症になります。
高齢者の場合、加齢による骨の変性からすべり症になる事も多いので、骨の老化をなるべく抑えるような努力が必要です。

すべり症から脊柱管狭窄症になる事も多く、日頃よりカルシュウムを積極的に摂る等、栄養の管理、適度な運動を心がけましょう。

また、痛みを感じる場合には、早めに医師の診断を受け悪化しないようにしなければなりません。