腰椎すべり症の種類と症状の違い

腰椎すべり症の種類と症状の違い

腰椎すべり症の症状は、すべり症のタイプによって違いがあります

【腰椎変性すべり症】

腰椎変性すべり症は、多くは加齢による椎間板の変性が原因で腰椎4番の部分に起こる、女性に多い疾患です。

足にしびれがありますが、 症状はいつもあるとは限らず、環境や体調などに左右され、がんこな腰痛の原因となることがあります。

主な症状は、腰痛、下肢痛、下肢のしびれです。
すべりの具合によっては、腰部脊柱管狭窄症と同じように、間欠跛行の症状を呈します。
また、神経障害症状として歩行障害、足のしびれや冷感、違和感などさまざまな下肢の症状を呈することがあります。

座っている時など安静時にはあまり症状が出ないのですが、立ったり、動いたり、長時間歩くことによって、腰痛や下肢痛、しびれが増強してくるのが特徴です。
症状が悪化してくると安静時でも痛くなるようになります。

すべりが起こっている部位は、馬尾神経の束があり、馬尾神経が障害を受けると、尿や便など排泄障害や膀胱直腸障害をきたすこともあります。

さらに、股の付け根から陰部にかけての知覚障害やほてり感が出る、会陰部障害が起こることもあります。

【腰椎分離すべり症】

腰椎分離とは、椎骨の後ろ側にある上下の関節突起の間が分離した状態をいい、先天的なものと、後天的なものがあります。

後天的なものは、小児期にスポーツの練習など繰り返し行うことで腰をひねったり、腰を後ろに反らしたりする動作により、疲労骨折を起こすことが原因と考えられています。

分離した状態で腰痛や下支痛などの症状が現れますが、腰椎分離が起きてもこれらの症状が出ないばあいがあり、放置されることが多い疾患です。
 
その為、後年に腰椎分離が原因となって、椎体が前方にすべりだすことがあり、腰椎すべり症となります。

分離すべり症が起きても、治療を必要とするほどの症状を出さないこともありますが、腰部の神経を刺激してしまうと、お尻や大腿部の裏側に痛みが出ることがあります。

神経の刺激や圧迫の部位によっては、歩行で足がしびれ、長い距離を歩くことが出来なくなるケースがあります。