準備体操・整理体操の重要性

準備体操・整理体操の重要性

腰椎分離症は、スポーツを行なっている成長段階の子供によくみられる疾患です。
しかし、高齢者も加齢による変性などで骨や椎間板・靭帯が弱くなっており、ちょっとした衝撃で腰椎の脆弱な部位に分離を起こすことがあります。

若者の場合も高齢者の場合にも、運動をする前の準備体操と、運動後の整理体操はとても重要です。

ウォーキングのような軽い運動であっても、安全と効率のために、やはりウォーミングアップやクールダウンは重要です。

【ウォーミングアップ(準備体操)】

ウォーミングアップとは、次に行う主たる運動を安全かつ有効に行うために、体の各部を準備させるための軽い運動です。

普段十分に使っていない筋肉や血管などに血流を送り込み、神経組織に準備をさせることで事故や故障を防止します。

また、筋肉を事前にほぐすことで、関節などにかかる大きな負荷で障害を受けることを防ぎ、局所を暖めることで動きがなめらかになり、エネルギー消費の効率が良くなります。

血液は、安静時には約70秒かけて体内を1周しまが、運動のピーク時には沢山の酸素が必要となるため、血液の体内1周速度が約6秒にまで短縮されるといいます。

いきなり激しい運動を始めてしまうと、筋肉や関節にも大きな負担がかかるばかりか、血液の循環は対応しきれず、体内が酸素不足に陥ったり血圧が急に上がったりする事になり、高齢者・肥満体質の型には特に危険です。

【クールダウン(整理体操)】

クールダウンとは、主運動によって上がった脈拍が平常近くに戻るまで緩やかな運動を行い、徐々に運動を終了させるための軽い運動です。

運動により硬くなったり、収縮した筋肉を伸ばすことで血流を確保し、老廃物の排出がスムーズになり、疲労の蓄積や筋肉痛などを防止することができます。

運動中、手足の筋肉は多くの酸素を必要とするため、そこには通常より沢山の血液が流れます。

血液は心臓のポンプ作用で全身を巡っていますが、心臓の力ばかりではなく、筋肉の収縮と弛緩の作用によっても血液は巡回しています。これを筋肉のポンプ作用=筋ポンプといいます。
つまり運動中は筋肉が心臓の手助けをしているのです。

もし急に運動を止めると、心臓は急に「筋ポンプ」という手助けを失ってしまうわけで、負担が増え、また、手足の筋肉に行き渡っている血液が心臓へと戻りにくくなってしまいます。

血流が悪くなった手足の末梢部分は一時的に鬱血することがあります。
また、脳への血液が足りなくなって脳貧血を起こしたり、疲労物質である乳酸の回収も遅れるので、筋肉痛を起こすことになります。

【ウォーミングアップやクールダウンの為の運動とは】

ウォーミングアップにはストレッチやラジオ体操、体の各関節をほぐしたり筋肉をのばしたりする体操を最低5分間、クールダウンには軽い歩行、ストレッチ、体操、マッサージなどを3~4分間行うとよいでしょう。

健康に良かれと思っての運動で、体をこわしてしまわないように、準備体操・整理体操をきちんとするように心がけましょう。