腰椎変性すべり症と椎間関節性腰痛症

腰椎変性すべり症と椎間関節性腰痛症

腰椎変性すべり症の一種であると考えられている椎間関節性腰痛症は、腰痛の原因が椎間関節にあります。

椎間関節とは、上下の椎骨にある左右1対の関節で、椎骨間の支持・連結、脊柱の働きの制御・安定の役割を果たしています。

負荷が加わりやすい部位であるために、物理的なストレスを受けやすく、ぎっくり腰の原因ともなります。

急性の椎間関節性腰痛症は30代を中心に多くみられ、所謂、ぎっくり腰のような症状を呈します。

一方慢性の椎間関節性腰痛症は、加齢による変性が原因で中高年に多い腰の痛みです。
痛みの特徴は、朝は腰が痛くてなかなか起き上がれないけれども、昼間、体を動かすうちに痛みをあまり感じなくなるというものです。

急性の椎間関節性腰痛症は、いわば「腰部の関節のねんざ」であり、関節がねんざすることによって、関節が無理やりに引き伸ばされたり、小さな傷が生じたりしている状態です。
治療は、損傷した関節組織を早く修復する為に、安静にし、患部を冷やします。
コルセットなどで固定をする事もあります。

慢性の椎間関節性腰痛症は、若い頃からの運動不足や、日常生活でのストレス、姿勢の悪さからなどの生活習慣からくる疲労の蓄積が原因となっています。

高齢者の場合には、椎間関節性腰痛症が進行していくと「腰椎変性すべり症」となってしまいます。

患部を温める事、筋肉を鍛えて、固く凝り固まった筋肉をほぐしてやる事で症状を改善することができます。

しかし、高齢者に多い疾患であるため、過度な運動は背骨に負担をかけて、症状を悪化させることがありますので、無理を感じない程度の運動を行いましょう。

高齢者には30分程度のウォーキングが最適で、ゆるやかな刺激を与える事で背骨の歪みが是正され椎間関節を正常化します。

また、簡単なストレッチを取り入れて、無理のない程度に背筋・腹筋運動をして、腰椎に関わる筋肉を鍛えることも有効です。

筋肉をつけることにより、背骨を支えて、腰痛を起こしにくく、また腰椎骨がすべり出すのを防いでくれます。

姿勢を改善することも大切で、コルセットをつけて骨盤を安定させたり、骨盤体操などで正しい姿勢を身につけましょう。
ウォーキング時の姿勢も重要になりますので、一度専門家の指導を受けてみるのも良いですね。

ただし、何をするにも無理は禁物です。痛みを感じた場合には直ちに運動はストップして安静にして下さい。
痛みが長引く場合には、医師の診断を受けた方がいいかと思います。