腰椎骨の分離とは

腰椎骨の分離とは

腰椎は、脊椎の腰の部分のことで骨盤の上にある5個の椎骨のつながりです。

上体の重さをすべて受け止める事になる腰椎は厚く大形で、棘(きよく)突起も大きく頑丈にできています。
椎体の幅は下位のものほど大きく、高さは第3~第4腰椎で最大となります。

腰椎分離はこの腰椎骨の椎弓部分で起こることが殆どです

成長が終わった椎骨は前述のごとく丈夫で頑丈なのですが、未だ骨が成長段階にある(未熟な)高校生以下の椎骨は、ちょっとした衝撃や負荷の積み重ねで分離することがあるのです。

腰椎骨は頑丈なのですが、他の骨との連結を考えた場合にもろい部分があり、特に仙椎(第一から第五までの仙椎は、はじめは分離しているが、成人すると癒合して一個の仙骨となる)との連結部分に於いては耐久度があまり高くないといえるようです。
実際にこの第5腰椎と仙骨部分で腰のトラブルが起こってしまうことが多いのです。

つまり、腰椎分離は椎骨などの骨が未完成の段階で、激しい衝撃を繰り返し受ける事で、脆弱な部位に亀裂=疲労骨折を生じている状態なのです。

特に小・中学生がクラブ活動などで激しい運動を行なっている場合には要注意です。
なぜならば、腰椎分離が起こっていても痛みを感じない事が多く、放置されてしまいがちなのです。

痛みが無ければ放置しても良いのですが、後になって分離が原因で椎骨が前方へとすべり出す、腰椎分離すべり症に発展する恐れがあります。

小・中学生であれば、骨折もしやすいのですが、骨折した部分も癒合しやすいのです。
一定期間スポーツを中断して安静にしていれば、小・中学生の場合100%に近い確率で骨癒合します。

この為には、分離の状態を早期に発見することが必要で、スポーツを毎日行っているようなお子様が、僅かでも腰痛を訴えたら必ず医師の診断を受けるようにして下さい。

また、痛みが無い場合でも、スポーツを行なっている場合には定期的にレントゲン検査をする事をお勧めします。