腰椎分離症と腰椎分離すべり症

腰椎分離症と腰椎分離すべり症

腰椎分離症は、腰椎の椎弓部上下の関節突起間に起こる疲労骨折と考えられています。
一番大きな負荷がかかる第5腰椎に多くみられます。
また、左右の両方ではなくて片側性のことや多椎間性の場合もあります。

一般の人でも分離症はあるといわれていますが、激しいスポーツを常に行なっている青少年には、一般の人の数倍の割合で分離症が多いといわれています。

診断は腰椎X線写真の斜位像で行いますが、CT(コンピューター断層撮影)でより正確な診断をすることもあります。

分離があっても症状が出なかったり、あってもちょっとした腰痛程度の場合があり、放置されることがあります。

腰椎分離症は、青少年で分離初期に発見された場合には、スポーツを中止し軟性コルセットなどを装着することで、3~6ヶ月程度で分離部が骨癒合することあります。

青少年でも分離が生じて期間が経過した場合や成人の場合、骨癒合は期待できません。
このような慢性期の分離症で、腰痛もさほど激しいものでなければ、痛いときだけにコルセットや消炎鎮痛薬を使用し、むしろ軽い体操などをしたほうが良いと思われます。

医師もあまり激しくない程度にスポーツを継続することを許可する場合が殆どです。

腰椎分離すべり症は、椎骨が下の椎骨に対して多くは前方へ、時には後方へずれた状態で、分離症が原因で起こるものをいいます。

腰椎すべり症には、分離の他に先天的な原因や加齢が原因の変性などによって起こる場合があります。

腰痛がある場合には安静を基本に消炎鎮痛剤などで痛みの軽減を図ります。
慢性期には筋力のアップにより腰椎にかかる負担を少なくする努力が必要となります。