成長期の子供の分離症

成長期の子供の分離症

スポーツ選手に多い腰椎分離症は、多くの場合疲労骨折によるもので、「使い過ぎ」が原因という事になります。

分離症は多くは一番下の背骨である第五腰椎に発症します。
スポーツをしている時の、体を「捻る」「反らす」という動作が主な原因と考えられます。

腰はその字が表すように体の要といわれています。
どのような運動・・たとえ手足を大きく動かすだけの運動・・でも、殆どが腰に負荷を掛けることになります。

例えば、手と足の違いはあるものの、バレーボールにしても、サッカーにしてもボールにエネルギーを伝える瞬間に大きな負荷が腰椎にかかっているのです。

技術が未熟な幼少期の子供は特に力の分散が上手くできない事が多く、ただがむしゃらに力を入れることが多く、腰椎にかかる負担はが大きくなり分離症へと繋がります。

また「使い過ぎ」も原因であり、これは日頃のケアでリスクを軽減できます。
つまり、準備運動・整理運動が大切で、スポーツの前後に背筋、臀筋、大腿筋を充分にほぐしておけば疲労の蓄積は少なくなります。

その他の注意点は、栄養管理です。
糖質、脂質、蛋白質、アルコール(子供の場合アルコールは関係ありませんが)は体内で分解される際にカルシウムを消費します。

人体ではカルシウムが不足していると、自分の骨に蓄積されているカルシウムを利用し糖質、脂質、蛋白質の分解を行います。

そうなると骨密度は下がりますし、骨はもろくなってしまいます。
特に成長期の子どもの身体は、急成長する筋力に骨の成長が追いつかず、密度の低くなった箇所が疲労骨折を起こしがちになるのです。

骨格の形成にはカルシウム以上に蛋白質が重要となる事も頭に置いておかねばなりません。
子供には、甘いものやファストフードのような脂っこいものを控えさせることも必要であると云えます。

不幸にも分離が起こってしまった場合、成長期の子供で初期の分離症であれば、安静にしていれば分離箇所が癒合する事が殆どです。

スポーツを一生懸命に行なっている子供を持つ保護者は、子供の日常生活を見守り、少しでも腰部に違和感があるという事であれば、整形外科を受診させるようにして下さい。

子供の将来のスポーツ活動にはとても重要なことです。