腰椎骨年齢とスポーツ

腰椎骨年齢とスポーツ

スポーツを一生懸命行なっている、13歳をピークとした発育期の子供に腰椎分離症が多いと言われています。

発育期の子供が腰痛の原因が腰椎分離症だと診断された場合には、骨癒合の可能性がありますので、直ちに治療を開始しなければなりません。

医師は、まず患者の腰椎骨年齢、すべり合併の可能性、分離症の起こった時期、分離部の骨癒合の可能性、などを確認して正確に判断することが必要です。

その後、的確な保存療法をスタートするのですが、その保存療法としては、骨癒合の可能性がある場合の保存療法と、骨癒合の可能性が少ない症例や、骨癒合が可能であると判断したものの、結局は癒合しなかった場合などに行う、ポーツ選手として復帰するための保存療法の2つがあります。

治療には、子供の骨年齢が重要なポイントとなりますが、骨年齢は、第3腰椎の成長状態により

(イ)全く未熟な状態(平均10.9歳)
(ロ)成長過程にある状態(平均13.9歳)
(ハ)ほぼ大人と同じ状態(平均16.3歳)

の3つのステージに分けられています。

上記のイとロのステージにおける椎分離症(初期、進行期)は適切な治療により、骨癒合の可能性があります。

また、練習量と腰椎分離症の発生頻度には密接に関係しており、(イ)と(ロ)のステージの骨年齢においては、週4日、1日に2時間以上の練習している子供たちでは、発生頻度が顕著に高くなるとされています。

したがって子供の腰痛も大人と同様に、単なる「使い痛み」と判断するのではなく、医師の診断を仰いで原因が何であるか特定する必要があります。

さらに、(イ)(ロ)の時期である、小・中学校においては成長に個人差が大きいため、指導者は学年や、チーム単位での画一的な練習が、腰痛やスポーツ障害発生の原因となることを理解しておかねばなりません。

練習量や内容の設定には骨年齢や個人の特性を考慮することが必要なのではないでしょうか。