筋肉の柔軟性の必要性

筋肉の柔軟性の必要性

腰椎分離症は、分離というものの実際は一種の疲労骨折と考えられています。
成長期の骨が充分に成長していない段階で、激しいスポーツ等の繰り返しが原因となる事が多い疾患です。

腰椎が分離を起こした状態でも、特に激しい痛みがなく、何となく腰がちょっと痛いという程度の軽い症状であることが多く、放置されやすくなります。

分離した腰椎が癒合しないままだと、成人してから、椎間板が動いて腰椎すべり症を引き起こしてしまうもあります。

腰椎分離症は中学生以下程度の場合、早期に発見して、安静を維持してコルセットなどの装具固定を実施することで骨が癒合することが殆どです。

また、大人になってから腰椎分離症になると、癒合する可能性は低く再発を繰り返す方も多くなります。

いずれにしても、分離症であることが分かったら、十分な安静期間をとって、体幹に負担となるスポーツなどは、半年程度行わないようにすることが肝要です。

腰椎すべり症の原因は分離だけではなく、筋肉に予想外の力が急激に加わった場合にも発症します。

このケースでも一番多いのはスポーツによるものですが、スポーツをしていない方でも、不意に転倒するといったことで、すべり症になるケースがあります。

外から強い衝撃があった場合は、まず筋肉でその衝撃を受け止めようとするのですが、不意に大きな負荷がかかると、筋肉もそれを受け止めるための準備ができていないことから衝撃をすべて受け止めることができません。

筋肉が吸収しきれなかった負荷は、腰部の場合であれば、靭帯や椎間板に圧力が加わります。
その圧力が強い場合、また変性などで椎間板や靭帯などにも衝撃を支える力が弱くなっている場合には、大きな負荷が支えきれずに、文字通りすべり症となってしまいます。

この急激な圧力によって衝撃が加わった場合、筋肉に柔軟性があれば、圧力によって生じたすべりを押し戻すように働きかけるのですが、筋肉に柔軟性や強靭さがないと、すべったまま戻らなくなって「椎体のすべり」が生じることになります。

いずれにしても、筋肉の健康が維持されていて柔軟性が必要という事になります。
分離がある方は勿論ですが、そうでない方も不意の衝撃に耐えうる筋肉の力が必要であり、
継続的にストレッチ運動などをしていく事が重要なポイントです。