筋筋膜性腰痛症と腰椎分離症

筋筋膜性腰痛症と腰椎分離症

通常、成長期の人々における腰痛で多いのは筋筋膜性腰痛症です。
これは腰の筋肉の過緊張の発生やそれに伴う筋繊維の損傷を起こしたために起こる、腰痛症のことを指します

その発生原因は、主にスポーツ活動によって起こることが多いのですが、そればかりではなく、たとえば疲労も原因となります。

運動のレベルにも原因はありますが、準備運動や整理運動が不足している事も要因となります。
この疾患は重症になることはなく、数日、運動を減らす程度で軽快するのがほとんどです。

この筋筋膜性腰痛症や腰椎椎間板ヘルニアなどは、腰痛や下肢痛などの症状が明確に出ます。

特に運動などでその症状が増強するため、誰もが運動を制限することに納得して安静にするようになります。

同じようにスポーツが原因で考えられる障害として腰椎分離症・腰椎分離すべり症があります。

腰椎分離症もしくは腰椎すべり症の原因は、これまで生まれつきの骨の脆弱さが原因であると考えられていましたが、スポーツ医学が進歩する中、現在ではスポーツなどで度重なる負荷の為に起こる疲労骨折と考えられています。

腰椎分離症もしくは腰椎すべり症は、病気が問題というよりもその対処が難しいことで知られます。
それは、小学低学年から中学前半頃によく発症するのですが、はっきりとした症状が現れない事が多く、放置されやすい事にあります。

中学生以下で、骨折後あまり長い時間が経過していなければ、スポーツを中止し安静にしていれば、分離部の骨癒合は可能です。

中学、高校時代になって腰痛が続くので病院に行って「腰椎分離症」診断される例がほとんどですが、この時点では骨癒合はかなり困難となります。

スポーツとは無縁の人でも、10%弱の人々に腰椎分離症の症状が見られるようです。
その中でも、腰椎分離症の症状がまったく出ない人もいるそうで、不思議な腰痛ともいえます。

スポーツを熱心に行なっている中学生以下の方は、腰に違和感を覚えたら放置しないで整形外科を受診して下さい。

保護者、コーチも充分な配慮が必要な疾患と云えます。